弁護士法人 名古屋南部法律事務所

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法律トピックス2019/06/11

障害年金1000人切り問題

Q 今まで障害基礎年金を受けてきましたが,1級から2級に下がってしまい,
金額が減ってしまいました。何も状態は変わらないのに,納得いかないのですが。

A 日本年金機構は,平成29年12月から平成30年1月にかけて,20歳前
障害基礎年金を受けていた全国で約1000人の人に,来年も同様の診断書なら
支給が停止になることもあると予告通知しました。その後,この方針は撤回され,
800人以上は継続となりました。しかし,平成28年度から平成30年度まで
の間にそれ以外に既に5300人以上が支給停止となっており(20歳前支給,
20歳後支給を含む),そのうち支給停止が取り消された人は1100人くらい
しかおらず,4200人以上の人が支給停止のままとなっています。さらに,1
級から2級に下がった人は,どのくらいいるのか実態も明らかになっていません。
  今回の原因として,厚労相は,審査手続きが東京に一元化され,認定医が変
わったことが背景にあるのではと説明しています。障害年金の受給は,民間の保
険と異なり,社会保障として重要な権利です。状態が変わらないのであれば,級
が下がったり,支給停止になるのはおかしいと言えます。不服申立て等の対応を
検討してみますので,是非ご相談ください。

南部法律事務所平針事務所 弁護士 髙森裕司

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