弁護士法人 名古屋南部法律事務所

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法律トピックス2020/11/20

コロナ禍とDV

都築さやか
 私の弁護士業務の多くは、DV、性被害などの事件です。その中で思うのは、とても多くの女性たちが夫から足を引っ張られているということです。たとえば、DVのある家庭では、次のようなことが起こります。
夫に経済的に管理・搾取されるという経済的暴力が行われたり、壁を殴る、物を投げる、叩く、蹴るなどの身体的暴力も行われたりします。また、夫が避妊に協力しないなどの性暴力も行われますし、「だれが食わせてやってるんだ」「お前が○○するから叩いた、お前が悪い」などの暴言や、粘着質に逐一妻の発言の揚げ足を取って萎縮させたり、妻の行動を監視・束縛するなどの精神的暴力も日常的に行われています。
このようなDVは、コロナ禍における外出自粛の影響により、深刻な状況になっています。女性の非正規労働者に雇止めが行われ、経済的不安などから別居に踏み切れなくなったり、夫が在宅ワークになり、法律相談や別居ができないということも起こっています。妻や子がそれぞれ宛の10万円の特別定額給付金を世帯主である夫に搾取されることもあります。
「なんか苦しいけど、DV?」「私が悪いの?」と思ったら、弁護士に相談してみてください。

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